2020年01月11日
数の概念の育て方
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子どもたちに算数を教えていると
時々「数の概念」が育ってないな、
と感じる子に出会うことがあります。
☆10までの数を、
パッと見ただけで大体数えられる。
☆たし算は、数が増えていくもの。
☆ひき算は、数が減っていくもの。
このような概念が不足していると
どうなると思いますか?
*「10個あるよ」と言われても
自分でいちいち数えないと安心しない。
*例えば、5+3を
「5と3を合わせる」と理解するのに時間がかかる。
*例えば、10-4を「14」と答える。
数の概念は
ゆっくり育つ子もいるので、
のんびり待ってもいいものです。
でも、まだ育っていないのに
無理矢理、詰め込むとどうなるでしょう。
そうです。
学習がちょっと進むと(難しくなってくると)、
挫折しやすくなります。
「もう、勉強イヤだ~」
「分からない~」
と、マイナス感情を起こさせてしまいます。
数の概念は、
日常生活の中で形成されていきます。
例えば、
兄弟でお菓子を分け合ったり、
友だちから何か(小さくて複数のもの)をもらったり。
その時に、
「お菓子は10個あって、弟に5個あげたら
私の分は5個だな」とか
「ボクはカードを7枚持ってる。
友だちから3枚もらったから、10枚になった」とか。
そのような経験を
小さいときから繰り返す中で
数の概念は育っていきます。
でも。
そういう経験が少なかったり
親が先回りしてやってあげたりしていると
この概念は育ちにくいかも知れません。
1年生を担任したとき、
時々「この子は、経験不足だな~」と感じる子がいました。
こういう子は、
入学して数ヶ月は
全然お勉強が出来なかったのに
3学期になる頃には
みんなに追いついた・・・
ということもよくあります。
早期教育、と、
詰め込むのもアリですが
どうせやるなら、
子どもが楽しめるようにしましょう。
入学説明会では
だいたいどの学校も
「算数ボックス」を販売していますね。
授業で使うモノですが、
実際、授業でフル活用されることは少ないです。
(私の言う“フル活用”とは、
毎日30分、それを使って遊ぶ、という意味です)
あれ、とってもいい教材なんですよ。
今日、話題にしている
「数の概念」が育っていない子なら
「計算ブロック」を使って
しっかりと
・たし算→増える。
・ひき算→“今あるもの”から、減る。
を体感させましょう。
たし算・ひき算のプリント10問を
ウンウンうなりながら解かせるよりも
計算ブロックで操作しながら
5問解かせる方が、
より効果があります。
そうやって
実際に操作をすることで、
次第に数の概念は育っていきます。
「あ、もう大丈夫だな」のサインは、
お子さまが出してくれます。
「ブロックなくても大丈夫」って
言ってくれますよ^^
学習が遅れているから、と
焦って大量のプリントをさせても
意味がありません。
ゆっくりゆっくり
お子さまが少しずつ育っていく実感を
この目で確かめながら
楽しみながら
学習を進めてほしいな、と思います^^
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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Posted by 嶺井ゆかり at 12:11│Comments(0)
│お父さんお母さんへ
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